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ポジティブになるための残留思念のとらえ方

日本では人が亡くなる時、
その人が悔いを残したまま
逝ってしまうことを「成仏できない」
といいます。

 
成仏とは読んで字の如く、仏に成る。
つまりはこの世でのしがらみや苦しみを
すべて手放してあの世へ帰ることを
いいます。

 

成仏できないというのは、
悔いが残りその時の感情、情景、
すべてがまるで写真で
切り取ったかのように忘れられず
固執し続けることをいいます。

これを残留思念といいます。

 

悲惨な交通事故が起こったとき、
犠牲者が亡くなられた場所に花を添える
人や実際に現場で目撃していた人も
事故のことが忘れられず、
ある時急に感極まって涙してしまったり、
ひどい場合では体調がすぐれなく
なってしまったりすることがあります。

これは実は被害者の残留思念に
よることがあるのです。

 

ヨーロッパには中世などから
受け継がれている骨董品やアクセサリー、
大きなものでは城や屋敷が未だ数多く
現存していますが、死者の負の念が
その物に宿ってしまうと

それを身に着けた人間の心を
蝕んでいったり、最悪の場合
不慮の事故などによる災いが
訪れるという例も実際いくつもあります。

 

これも死者の残留思念によるものだと
いわれており、負の想念が物に
宿ってしまいそれが今でも
残っているというのです。

科学的に分析するとおそらく
悪い噂のあるもの身に着けることで、
潜在意識の中にもし災いが
起きたらどうしよう、などといった不安や
恐怖が出て無意識の内にネガティブな
思考に変化してしまい災いを自らが
呼び込んでいるのではないかと
いわれています。

 

よく海外旅行などでヨーロッパのお城を
見に行く観光客が大勢いますが、
その中には異様な不気味さを覚える人が
います。その意識が常にあるがために
ドアが風で開いたり物音がしただけで
自己暗示によって体調不良を起こして
しまう場合もあるのです。

 

しかし実際に科学では解明できないほど
不思議な事例が数多くあり、
死者のあまりにも強い念というのは
本当に物や建物に宿るのではないかとも
いわれています。

 

死者の残留思念

実際人間が死ぬとき、悔いをまったく
残さずにいれる人ははたして
どれくらいでしょうか?

ほとんどの場合は悔いが残ったり、
悲しさや未練などマイナスな感情を
持っている場合が多いのでは
ないでしょうか。

 

また満ち足りているという感情よりも、
ネガティブな感情の方がより強く
持続性もあるので、
悔しさや憎しみという感情が残留思念と
なって残ってしまいます。

またプラスな感情よりマイナスな
感情の方が周りの人間に伝搬しやすいと
いわれているので、
より残留思念として残ってしまうのです。

 

残留思念は何百年たっても消えないので、
霊感の強い人がそういった場所に行くと
眩暈がしたり立てなくなってしまうことが
あります。

聞くととても恐ろしく感じるかも
しれませんが、日本では昔はそういった
場所すべてが悪いわけではなく、
人間がその場所を大事にしていないが
ために神様が罰を与えられていると考えて
いたため、除霊をしたりまたは
記念碑や祠を建てるという
風習があったのです。

 

残留思念はすべて悪いものと思われがち
ですが、すべてが悪いわけではなく
また生きた人間の想いでも残留思念に
なることもあります。

 

例えば小さい子供が長い間親元を離れ
違う場所で生活して寂しさを感じたとき
母親の顔を思い出して頑張るというのは、
これもある種の残像思念といえるでしょう。
親に対する子供の愛もそうですし、
親に注がれた強い愛情というのがプラスの
想念となって心に残るのです。

 

プラスの残像思念を残す方法というのは、
無償の愛を与えることです。純粋に相手の
幸せや無事を祈るという気持ちが
その人を守ってくれるのです。

 

心をバッテリーに例えると分かりやすいと
思いますが、生まれてきた赤ん坊が
愛情をそそがれなかったら、
バッテリーの充電が切れてしまいます。

心のバッテリーは無償の愛でしか
充電することができません。

しかしひとたびバッテリーが満タンになり、
子供が自分は愛情を注がれているんだと
安心すると、子供が大きく育ったときその
今まで与え続けた愛情のおかげで子供は
まっすぐ育つことが出来るのです。

 

想念というものが人の感情に与える力と
いうのはすさまじく、悪い想念なら災いを
良い想念の場合は幸せを与えてくれるので
す。普段からなるべくポジティブに
考えるよう意識すると、
周りにもいい影響を与えることが
出来るようになるでしょう