「小さいことにくよくよするな」 リチャード・カールソン 著の説明をしていきます。
この本には、悩まずに良い気分で毎日過ごすコツが書かれています。
3つのポイントで説明をします。
- 穏やかに生きる
- あなたの仕事は誰かがやる
- 負の感情のコントロール
穏やかに生きる
穏やかに生きる事が重要です。
どのような人生が一番幸せか。
お金持ちになっても、結婚しても幸せは手に入らないのです。
ずっと幸せな気持ちでいる人は幸せな人生です 。
ずっと幸せな気持ちとはずっと穏やかな心でいる事です 。
つまり幸せな人生を歩みたいなら、穏やかな心でいる事に努力を向けるべきです 。
毎日頑張るべきなのは穏やかな心でいようとする事です。
幸福を求めているのに、がむしゃらにお金を稼ぎにいったりするのは間違っています。
幸福になりたいなら幸せな気持ちでいる事、そこに努力を向けなければいけません。
穏やかに生きるには2つのルールがあります。
1つ目、小さいことにクヨクヨするな。
2つ目、全ては小さな事だ。
この二つです。
小さい事にクヨクヨするなと、全ては小さな事だ。
つまり流れに抵抗せず流れに、身を任せる姿勢が大切なのです。
小さな事にクヨクヨしなくなると、あるがままの現実の抵抗なく受け入れられるようになるのです。
問題に抵抗する代わりに手放すのです。
手放す事が重要です。
問題を手放す癖をつけましょう。
苦しみが生じる時にそこには必ず執着があるのです。
変えられるものを変え、受け入れがたきを受け入れ、その違いがわかる知恵を手に入れる事が大切です。
あなたの仕事は誰かがやる
続いてあなたの仕事は誰かがやる、という事です。
あなたが死んだ後あなたの仕事は誰かがやってくれます 。
ほとんどの人は毎日朝早く出社して夜遅くまで働き、家族とゆっくり楽しむ時間もないのです。
予定が埋まっていて忙しいのは成功の証、などと言われています。
しかし、あなたがどんなに忙しく、責任重大な仕事をしていようと、自分の幸せと愛する人達の幸せが何よりも重要です。
大事なのはビッグな仕事をしていることではありません 。
自分が幸せかどうかそれが大事です。
世間で言われている、偽の成功、偽の幸せに惑わされないようにしましょう。
世間には偽の成功や偽の幸せが溢れています 。
後世に名を残すような偉大なことをやって、何が幸せなのでしょう?
あなたが死んだ後にチヤホヤされても死んでいるので、幸せもクソもありません。
予定がびっしり詰まっていて、自分のやりたいことをゆっくりできていない人も成功者ではありません。
予定がびっしり詰まっていて忙しそうにしているとは成功者ではないのです。
あなたが死んでもやりかけの仕事は残ります。
やりかけの仕事はあなたが死んだ後、誰かがやってくれるのです 。
楽しくもないのに絶対にあなたがやらなければならない仕事などありません。
全てをやり遂げることにこだわる限り、心の平和は訪れません。
幸せになりたいなら全てをやり遂げることを目的とするのではなく、その1歩ずつの過程を楽しみながら、愛情のある暮らしを送る事を目的とすべきです。
一歩ずつ過程を楽しむ、というのが今この瞬間に生きるという態度につながっていきます。
楽しくもないのにやるべきことをしてしまうのは不安があるからです。
不安を抱えることは将来起こるかもしれないことでクヨクヨする事であって、今この瞬間を生きているとは言えません 。
今この瞬間の積み重ねから人生だから、今この瞬間を使って将来の心配をする事は、人生の貴重な時間をムダにしています。
人生とはこの瞬間の積み重ねなのです。
ジョン・レノンは言います。
人生は僕らが計画を練っていく間に過ぎていく。
今を楽しむ事でしか、楽しい人生は手に入りません。
楽しい人生を送るコツは今を楽しむ、これしかないのです。
人生とは日常がどうであるかで決まるのです。
人生=日常です。
つまり結婚するとか、社長になるという目標設定は間違いです。
将来どういう平凡な日常を過ごしたいのかというのを目標にするのが正解なのです。
どんな日常を過ごしたいのかそれを目標にしましょう 。
なぜなら人生とはクライマックスの連続ではなく、日常の連続だからなのです。
人生とは日常の連続です。
目標を設定すること自体は悪い事ではありません 。
その目標を達成してから自分の本当の人生が始まるのだ、という思いが間違っているのです。
人生を来るべき本番の舞台稽古でもあるかのように生きている人が多いのです。
目標に向かっている平凡の日常、つまり今こそが本当の人生です。
だから人生が楽しいかどうかは、目標に向かうパッとしない日常をどのくらい楽しめるかにかかっているのです。
日常をどのくらい楽しめるかそれで人生は決まります。
急いで食べる朝ご飯、毎日の通勤、近所のスーパーへの買い出し、家族との何気ない会話。
これらこそが人生です。
夢のような生活を思い描いてワクワクしながら日々楽しく過ごす、これが上手に生きるコツです。
負の感情のコントロールの仕方
人の気分の落ち込みのほとんどが、小さい原因から生まれています。
その小さい原因から生まれたちょっとした負の感情を自分自身で雪だるま式に増やしてしまうのです。
しかし穏やかに生きている人は気分の落ち込みが一過性であることをよく理解しており 、対処法を心得ているのです 。
暗い気分になるのは人間の宿命で正しい対処法は、落ち込みに対して抵抗したり戦ったりしない事です。
暗い気分になるのは仕方がないことなのです。
それを受け入れましょう 。
具体的な方法論としては、五感に集中する事、10回深呼吸をする事、 瞑想する事などが上げられます。
暗い気分にならないようにするためには五感に集中する、10回深呼吸する、瞑想をする事です。
逆に暗い気分に対する間違った対処法は、真剣にとらえる事、原因を分析する事、脱出しようと努力する事なのです。
つまり暗い気分に思考の焦点を当ててはいけないという事です。
パスカルは言います。
人の悩みのすべては1人きりで静かに部屋に座っていられない事から生じる。
このように負の感情は必ず生じるので仕方ないものだが、なるべく生じさせないようにする方法もあるのです。
負の感情を掃除させないコツは出来事は全て何かを教えようとしている、と考える事です。
出会う人々が何を教えてくれようとしているのかを考えましょう 。
ノロノロ運転している車を見たら何を教えてくれようとしているのだろうと考えます。
自分に対して攻撃してくる人間も何を学ばせようとしているのだろうと考えるのです。
そうすると相手の立場に同情をしたり、忍耐する事も学べるし、反面教師にもなります。
嫌な事があったら、何かを学ばせてくれるチャンスと思ってプラスに受け止めましょう 。
順風満帆な人生だと成長できません。
辛い事があるから人は成長するのです。
今度嫌な出来事があったら「やった 成長できるぞ!」と考えてみましょう。
嫌な出来事は成長するチャンスです。
おさらい
お金持ちになっても結婚しても幸せは手に入らない。
幸せな状態とは穏やかな心でいることだ 。
幸せになりたいなら、穏やかな心でいる事に努力を向けるべき。
小さい事にクヨクヨするな。
全ては小さな事。
流れに抵抗せず、流れに身を任せる。
問題に抵抗する代わりに手放す。
苦しみが生じる時、そこには必ず執着がある。
デカい仕事より、自分の家族の幸せが大事。
世間で言われている、偽の成功と偽の幸せを見抜く。
予定が詰まっていてやりたいことをゆっくりできていない人は成功者ではない。
やりかけの仕事は、あなたが死んだ後は誰かがやる。
楽しくもないのに、絶対にあなたがやらなければならない仕事など存在しない。
全てをやり遂げる事にこだわる限り、心の平和は訪れない。
今この瞬間を生きる。
今の積み重ねが人生だから、今を使って将来の心配をすることは人生を貴重な時間を無駄にしている 。
人生は計画を練っている間に過ぎていく 。
今を楽しむ事でしか楽しい人生は手に入らない 。
人生は日常の楽しさで決まる。
将来どういう平凡な日常を過ごしたいのか、というのを目標にする 。
人生とはクライマックスの連続ではなく日常の連続、だから日常が大切。
いつか楽しい人生が始まると考えている人に楽しい人生はやってこない。
目標に向かっている途中の日常こそが本当の人生だ 。
人生が楽しいかどうかは日常をどのぐらい楽しめるかにかかっている 。
暗い気分になるのは仕方がない。
嫌な気分のときは五感に集中する、10回深呼吸をする、瞑想をする。
暗い気分に思考の焦点を当てちゃダメ 。
悩みは一人きりで静かに部屋に座っていられないことから生じる。
出来事は全て何かを教えようとしていると考える 。
嫌なことがあったら成長のチャンスと思って喜ぶ。
最後に
世間で言われている幸せの形にとらわれずに、自分なりの幸せのカタチを探しましょう。
そうするとただ単に幸せな気持ちでいる事が重要である事がわかると思います。
言い換えると穏やかな心でいる事が重要なのです。
クヨクヨせずに日常をただ穏やかな心で楽しく過ごす、これが上手な生き方です 。
とても面白い本なのでぜひ買って読んでみてください。